企業の概要に加えて、外部記事を紹介することで質問対策まで完結するようになっています。
軽視されがちですが、スタートアップは「ミッションへの共感」を非常に大事にするので、会社の成り立ちも含めて、なぜその会社に行きたいのかを整理しておきましょう。
今回は株式会社ラクスについて解説していきます。(※ビジネス職志望の方向け記事です)
転職をご検討中の方はブックマークして、いつでもこの記事を参照できるようにしておいてくださいね!
以下の目次より見たい箇所をクリックすると先に確認することが出来ます。
ラクスを1分で解説
ラクスがどんなサービスを展開しているのか全く知らない方は公式の動画があるので、まずは参考にしてください。
こちらはラクスのメイン事業である経費精算システム「楽楽精算」の解説動画です。
※音無し動画です。
ラクスの企業概要などは後述します。
ラクスの「楽楽精算」はユーザー企業からの評価も高く、導入企業数は7860社(2021年3月末時点)です。
2018年3月末時点では3027社でしたので、3年間で約2.6倍になっています。
その楽楽精算含めラクスのほとんどのサービスが順調に成長しています。
結果としてラクスの連結売上高は約154億(2021年3月末時点)で3年間で約7.9倍になっています。
連結売上高の年平均成長率も30%超をキープし続けている中で、今後どのように売上を伸ばし続けていこうとしているのか非常に楽しみです。
株式会社ラクスの企業概要

概要
代表者:中村崇則
創業年月:2000年11月
従業員人数:連結:1,356名 単体:769名(2021年4月1日現在)
IPOについて:上場済み
株式会社ラクスはすでに東証一部に上場済みです。
時価総額もかなり大きく今後も注目されているベンチャー企業です。
ただ、「スタートアップに行ってSOをもらうぞ」と意気込んでいる方には合わないかもしれません。
事業内容
- クラウド事業:企業の業務効率化、付加価値化に貢献するクラウドサービス(SaaS)の提供
- 楽楽精算 :交通費・経費精算システム
- 楽楽販売 :販売管理業務システム
- 楽楽明細 :電子請求書発行システム
- メールディーラー :問い合わせ管理システム
- メール配信 :メールマーケティングサービス
- IT人材事業:エンジニアの派遣
ラクスはクラウド事業とIT人材事業を展開しています。
売上構成比はクラウド事業が約80%、IT人材事業が約20%で、クラウド事業が柱になっています。
そしてクラウド事業の中でもメイン事業は「楽楽精算」で、クラウド事業全体の売上の約45%を占めます。
「楽楽精算」については後段でさらに詳しく紹介します。
また、今一番伸びているのは電子請求書発行システムである「楽楽明細」で、導入企業の満足度も高いので、今後の成長が非常に楽しみなサービスです。
各事業の成長度合いについては、決算資料が参考になります。
「楽楽販売」が統合型クラウド会計ソフト「freee会計」と連携開始
最近ラクスの「楽楽販売」が「freee会計」と連携開始しました。
この連携により、案件の見込み管理から受注管理・入金消込・会計管理までを一気通貫で行うことができます。
具体的には、「楽楽販売」で作成した請求・支払などの伝票データを「freee会計」にワンクリックで送信することができるようです。
以下の記事で詳しく書かれています。
→クラウド型販売管理システム「楽楽販売」、統合型クラウド会計ソフト「freee会計」と連携開始
今回の連携以外にもラクスは「楽楽販売」と他社会計システムとの連携を続々発表しており、他社サービスとの連携に注力しているようですね。
ラクスのミッションを解説
ITサービスで企業の成長を継続的に支援します
ラクスは予算やITリテラシーに課題を抱える中小企業のデジタル化を推進してきました。
ただデジタル化が必要なのは中小企業だけではなく、
高コストで非効率なレガシーシステムを抱えた大企業も同じです。国内企業で働く5000万人すべてに最新のITによる恩恵をとどけてこそ、
日本という国が豊かになります。私たちはITサービスを通じてデジタル化を継続的に推進し、企業の成長と、
ラクス公式HP
そこで働く人々の幸せに貢献していきます。
ラクスのミッションは「ITサービスで企業の成長を継続的に支援します」となっています。
非常にミッションと事業の結びつきが分かりやすいですね。
このミッションに沿って、ラクスはクラウド事業を提供していることが分かります。
また、ミッションの背景にある想いは以下です。
未来を考える時間を取り戻そう
少子化が進み、労働人口が減少していく日本において、限られた人材で生産性を高めていくことが重要となっています。
ラクスは、クラウドやITの技術で仕事の効率を上げ、こうした社会課題の一助になることを目指しています。でも、ラクスが本当に提供しているのは「心の豊かさ」です。
効率化で生まれた時間で、もっと未来を考えることができたら、もっと豊かな社会を作れるはず。
ラクス公式HP
そんなサービスを提供する私たち自身も、いかに効率よく時間を生み出せるか、
チームで考え抜き、行動を続けています。
ベンチャーやスタートアップでは、ミッションへの共感は非常に重要になってきます。
なぜラクスが多様なITサービスを提供しているのかを理解しておきましょう。
メイン事業は「楽楽精算」

ラクスのメイン事業は「楽楽精算」
楽楽精算は経費や交通費の申請~承認~精算をWebブラウザ上で実現し、申請者と経理部門の双方の業務を効率化するサービスです。
驚くべきはその導入効果!
経費精算業務の時間・費用を大幅に削減可能です。
紙・Excel管理から「楽楽精算」への切り替えの場合、 経費精算業務の作業時間の約80%、費用を約65%削減する効果があると述べられています。
また、レイアウトの自由度が高いという特徴があり、既存システムに近いレイアウトを再現可能なことでユーザーへの移行負荷を抑えられることも魅力の一つです。
プロダクトの詳細は以下リンクより確認することが出来ます。
ラクスの主要なTwitterアカウントを紹介
スタートアップでは最終面接の際にほとんどの企業で代表が面接をすることとなります。
代表がどんなことを普段考えているのか、どんな人材を求めているかをツイートから推察することが出来るので、私はよく転職面接で受ける企業の代表のアカウントをフォローして確認していました。
ただ、ラクスはあまりTwitterを活用されていないようで、 代表アカウントも見当たりませんでした。
企業のカルチャーかもしれませんね。
採用アカウントはありましたのでそちらを紹介します。
ラクスの年収や評判
転職するにあたって気になるのが、会社の評判や年収ですよね。
ベンチャーだからといって侮ることなかれ。
最近のベンチャーは本当に凄いんです。
まずは特に気になる年収事情から。
年収水準は400万~程度
年収は概ね400万~800万程度で分布しているようです。
実際の年収事例は以下の通り。
Aさん(20代後半・法人営業)
年収:500万円
Bさん(30代前半・企画)
年収:570万円
年収はそこそこ高い水準で、評価制度や等級定義書が明示されており評価基準や職務範囲が明確になっているようです。
給料はそこそこ高く見えるが、評判は少し微妙…?
個人的にはかなり意外でしたが、年収面ややりがい面で評価の低いコメントが目立ちます。
最近好調のSaaS系企業だけに少し残念ですね。
ただ、ラクスは好調のSaaS系企業の中では設立が早く、「有望な国内SaaS企業」という評価を得るまでに時間がかかっているので、結構古い評判が残ってしまっているのも原因の一つだと思います。
口コミサイトで評判が良くない企業はやはりそれなりの理由があるケースが多いのでブラックチェックにもおすすめです。(私も参考にしていました)
年収などが気になる方はベンチャー特化のエージェント経由で話を進めると事前に年収を伝えてくれて、内定後の年収交渉もしてくれて非常に便利です。(私はこれで年50万交渉出来ました)
転職サイトは基本的に何でもいいですが、大手のリクルートダイレクトスカウトなどに登録しておけば間違いないかと思います。
ラクスの中途面接フローと面接回数
ラクスで中途転職する際には特に変わった選考フローなどはないようです。(一部会社ではケース面接や動画作成などを求められるケースもある)
面接回数は2~3回程度が目安となっていますが、これはポジションや経験年数、そして面接結果などによっても変わってくるのであくまで目安と捉えておくのがよいでしょう。
- 選考フロー(クリックで開きます)
-
書類審査
→転職エージェント経由または直接HPより応募し、ESの審査面接2~3回+SPI
→一般的な面接(ポジションや経験によって変動)内定
ラクスに中途で転職する際の面接質問対策
転職面接で聞かれる質問は聞かれ方が違う可能性はあるものの、多くが共通しています。
以下では代表的な質問をピックアップし、それぞれへの回答に役立つリンクを紹介しています。
志望理由
新卒の時も絶対に聞かれていた志望理由ですが、スタートアップはここを非常に重視する傾向があります。
冒頭に書いたように少人数が故に「この人とこれからやっていけるか」という視点で選考が進みます。
事業内容への理解はもちろん、興味も示すことが必要となります。
以下リンクが役に立つかと思いますので、ご確認ください。
将来的に何をやりたいか
将来的に何をやりたいかという質問は自分の将来だけでなく、それを実現するためにその会社で自分がどう貢献できるかを考える必要があります。
自分の志向と会社の向かっている方向が揃っている必要がありますので、ラクスであれば「バックオフィス・フロントオフィス業務効率化」、「効率化による心の豊かさの提供」などを軸に作っていくといいでしょう。
会社の方向性を知るには最新の動きなどを考慮する必要があります。
以下リンクで会社の動向を把握しましょう。
転職を考えたきっかけ
この質問では、転職すればその課題が解決することを示す必要があります。
基本的にネガティブな理由はあまり伝えない方がいいとされています。
- 事業への興味
- 裁量のある仕事
- 全体感のみれる仕事
上記のような理由を出来るだけポジティブに伝え、現職ではそれが実現できないという形が代表的かと思います。
特に事業への興味という部分はベンチャーに転職するうえで非常に重要なので、志望理由にも繋げやすくおすすめです。
以上がベンチャーやスタートアップの転職の際にされる代表的な質問になります。
このほかにも質問がされる場合ももちろんありますが、基本的には上記質問の深堀がメインとなりますので、十分に準備しておきましょう。
ちなみに私もコンサルからスタートアップに転職したのですが、転職するならforStartupsというエージェントを見てみると良いですよ。
これはステマでもなんでもなくて、単純に私が利用して非常に良かったスタートアップ特化のエージェントですので、是非参考にしてください。
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ここまで読んでいただきありがとうございました。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。