昇進が早い人と遅い人でどんな違いがあるのか気になったので、昇進が早い若手コンサルタントの特徴や昇進するためのアクションプランについてまとめてみました。
「あの人スキップしたらしいよ」
コンサルファームで働いているとそんな噂が耳に入ってきます。
私も実際にとんとん拍子に昇進していく若手コンサルタントを何人か見てきました。
「やっぱり昇進したんだ」と納得することの方が多かったです。
では、昇進が早い若手コンサルタントにはどんな特徴があるのでしょうか?
そして、具体的にどんなアクションを取れば昇進に近づくのでしょうか?
この記事では、そんな疑問を解消したいと思います。
では早速見ていきましょう!
コンサルが昇進を狙う上で大事な視点

まず大事なことは「昇進(プロモーション)を決めるのは誰か?」という視点です。
結論、マネージャークラス以上の方が「誰を昇進させるか」を決めます。
より具体的には、コンサルファームには昇進を決める会議が半期に一回あり、そこでマネージャークラス以上の方が「誰を昇進させるか」を話合います。
PJでの評価が高かった者が昇進候補リストに挙がり、その中から昇進に値する者がいるかを決めるわけです。
そしてその会議でプッシュされるかが非常に重要になってきます。
つまり、「どのような人材であればマネージャーがプッシュしやすいか」を把握しておくことが大事です。
次の章でプッシュされやすい若手コンサルタントの特徴を紹介していきます。
昇進が早い若手コンサルタントの特徴

ここから昇進が早い若手コンサルタントの特徴を5つ紹介していきます。
クライアントからの評価が高い
当たり前ではありますが、クライアントから高評価を得ていることが最重要になってきます。
さきほど述べたことと重複しますが、昇進候補リストに挙がるにはプロジェクトで高評価を得ていることが前提です。
そして、そのプロジェクト評価においてクライアントから声の影響は非常に大きいです。
「上位者とそれほどそりが合っていなかったが、クライアントから高い評価をいただいたため、プロジェクト評価が最高評価だった」という同期もいました。
そのため、昇進を狙うという意味では、そもそも貢献しやすいプロジェクトに入ることやクライアントからの印象コントロールも重要になってきます。
詳しくは次章のアクションプランで解説します。
既に1つ上の役職で求められる役割を担っている
マネージャー以上の方からのプッシュ理由として、やはりこちらの理由も多かったです。
会社としては昇進させると人件費が上がるわけですから、確実に活躍してくれそうな人材を選ぶのは当然ですよね。
1つ上の役職を”担えそう”という状態と、”既に担っている”状態では説得力が全然違うわけです。
実際に私が知っているスキップで昇進した人たちは1つ上や2つ上の役割を担っていました。
また、周りからも「この人の役職はもっと上だと思ってた!」と言われていたという印象です。
では、どのように1つ上の役割を担えるようになるのか?
プロジェクトで最大限パフォームするというのはもちろんなんですが、コツはあります。
そのコツについても次章で解説します。
そのため、プロジェクトで一つ上の役割を任せてもらえるよう働きかけることが大切です。
レアなスキル・経験を持っている
通常、コンサルティングファームでは、各役職に求められる能力要件が定義されています。
基本的には、次の役職の能力要件をすべて満たしていると認められた方が、昇進していきます。
しかし、例外として「レアなスキルや経験を持っている」という方は一部能力要件を満たしていなくても昇進しやすいです。
理由は替えが効きにくいというのと、替えがいたとしてもその役職の層が薄いことが多いためですね。
例えば、私がいた会社では、「新規事業開発経験がある」という方はスキップで昇進していきました。
やはり社内・社外問わず希少性はキャリアに大きな影響を及ぼします。
社内で影響力のある人物と良好な関係を築いている
「合理的な世界を好んでコンサル業界に入ったのに、単純なパフォーマンスだけで昇進できないのかよ。。」
って思われるかもしれませんが、意外とウェットな評価も大事なんですよね。
コンサルファームでは、公平な評価がされるよう評価制度が整えられてますし、パフォーマンスできちんとクライアントに貢献できていることが最重要であることに変わりはないです。
ただ、昇進を決めるのは人なので、やはり思い入れのあるコンサルタントをプッシュしたくなるのは仕方ありません。
そして、昇進の意思決定者の中でも影響力の大きい人物はいます。
やはり役職が上な人物ほど意見が強くなりますし、その中でも「この人が言うならまあいいか」となる人物は特に影響力が大きいです。
若くして昇進していくコンサルタントはそのような人物とちゃんと良好な関係を築いているケースが多いです。
会社全体に貢献するアクションを取っている
実際に昇進された方のうち、社内ナレッジ強化や採用活動支援といったアクションを取っている方は多かったです。
プロジェクトへの貢献度が高い上で、会社全体にも貢献してくれているというのはプッシュしやすいですよね。
特に役職が上がるほど、会社全体への貢献も重要視される傾向にあります。
なので、若手コンサルタントにとっては、他の特徴に比べると昇進への影響は劣後すると思いますが、さらに確度を上げるためにあるとよい特徴です。
ここまでが昇進する若手コンサルタントの特徴です。
上記の特徴を踏まえて、具体的にどんなアクションを取ればよいのか?
次章でアクションプランについて解説していきます。
昇進(プロモーション)するためのアクションプラン

ここから具体的なアクションプランを5つ解説していきます。
WillよりもCanが合致するプロジェクトに参画する
昇進が早い若手コンサルタントの特徴として、「クライアントからの評価が高い」「既に1つ上の役職で求められる役割を担っている」がありました。
上記二つを達成するためにはパフォーマンスしやすいプロジェクトに入ることがカギになります。
つまり、自身の今後やりたいことに合うかよりも領域や業界の経験があるかを優先した方がよいです。
領域や業界が未経験の方に、1つ上の役職を任せてもらうというのは難しいためです。
キャリアプランと照らし合わせて、なるべく早く昇進したいんだという方はWillよりもCanが合致するプロジェクトに参画することを目指しましょう。
最初にオーバーパフォームする
こちらは「クライアントからの評価を高める」ためのTipsです。
クライアントからの第一印象は本当に大事です。
プロジェクトに入った直後や、初めて仕事をする相手がいるときは最初の1週間でオーバーパフォームしましょう。
時間をかけてもよいので、160%くらいの成果物を出すイメージです。
ここで「こいつできるな」と思わせたら勝ちです。
自身の目標設定で役割を握る
プロジェクトに参画する際に、自身のゴールを設定すると思います。
ここで1つ上の役職で求められるレベルの目標を入れましょう。
そのためには、上位者の方に「1つ上の役職の方が担う役割や具体的な業務内容」を確認しておく必要があります。
ポイントとしては、目標を可能な限り具体的に記述し、「これを達成したら1つ上の役割を担っていると言える」と上位者から合意を得ることです。
また、その目標について上位者とすり合わせる際に「プロモーションしたい」と勇気を持って伝えましょう。
自ら宣言するメンバーはあまりいないので、高いレベルの目標を入れることへの合意も得やすくなりますし、応援してもらいやすくなります。
社内でレアなスキルを把握する
昇進するコンサルタントの特徴の一つとして、「レアなスキル・経験を持っている」を挙げました。
そこでまずは所属するコンサルファームが現在欲しているレアなスキル・経験を把握しましょう。
マネージャーやカウンセラーの方にヒアリングしてみるとよいと思います。
「最近引き合いが多いけど人材がほとんどいないケースってどういうのがあるんですか?」とか聞くと結構教えてくれます。
また、自身が持っているスキルや経験が意外と社内でレアだったというパターンもあります。
なので自身のスキルや経験を言語化しておくためにも定期的にキャリアの棚卸はしておくべきです。
なお、棚卸したついでに、職務経歴書をビズリーチ等の転職関連サービスに登録しておくと、現状のキャリアでどのような企業から引き合いがあるのか確認できて有意義ですし、面白いですよ!

実際に私も登録しており、普段見ていないような企業から面談オファーをいただけて面白かったです。
「意外とこういう経験が評価されるんだ」と学びにもなりました。
社内ナレッジ強化に貢献する
最後にプロジェクト内容のナレッジ化や勉強会開催といったアクションをオススメします!
昇進するコンサルタントの特徴として、「社内で影響力のある人物と良好な関係を築いている」「会社全体に貢献するアクションを取っている」を挙げました。
これら両方につながるのが社内ナレッジ強化への貢献です。
マネージャー以上の方は会社全体への貢献も求められています。
しかし、実際に手を動かす余裕はないため、そこのサポートをしてくれる人は常に欲しいのです。
マネージャーからすると手を挙げてくれるだけでありがたいですから、気負わずにチャレンジしてみてください。
ポイントを押さえて最速プロモーションを目指そう!

いかがだったでしょうか。
今回紹介したアクションを実行し、昇進が早い若手コンサルタントに近づいていけば、ちゃんとファームは評価してくれると思います。
もちろん昇進がキャリアの全てではないですが、せっかくなら狙っていきましょう!
本記事を読んでくださった皆さんの昇進を心から祈っております!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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