ただ工数管理や進捗管理に追われて、面白い仕事とはお世辞にも言えないというのが経験者である私の正直な感想です。
今回はそんなPMOがつまらないと感じる理由やアクションプランについてまとめてみました。
「PMOつまらない。。思ってたコンサルの仕事と違う。。」
この記事を読まれている方はそう感じているのではないでしょうか。
私もPMO経験があり、つまらないという気持ちがすごくよく分かります。
では、PMOがつまらないと感じる理由はなんでしょうか?
そして、具体的にどんなアクションを取れば状況を改善できるのでしょうか?
この記事では、そんな疑問を解消したいと思います。
では早速見ていきましょう!
(先にアクションを確認したいという方は目次から飛べます)
PMOの役割と仕事内容

PMOの役割はプロジェクトを円滑に進めるための支援です。
一般的に、プロジェクトマネージャーの意思決定をサポートする役割を担うことが多いと言われています。
仕事内容としては、進捗管理・課題管理・標準化などがあります。
主にPMOが必要とされるプルジェクトはPMだけでは回せない大型プロジェクトです。
コンサルに依頼が増えている背景

また、近年コンサルにPMO案件が増えています。
コンサルにPMOを依頼する理由として以下がよく挙げられます。
- プロジェクトマネジメントの方法論が確立されている
- プロジェクトマネジメント経験がある人材が多くいる
コンサルはプロジェクトベースで働きますから、ノウハウと人材が豊富になるというわけです。
近年DXが叫ばれているため、IT系のプロジェクトマネジメントは増々引き合いが増えてきています。
ファームに方法論があり、質を担保できるため、PMO未経験の若手コンサルがアサインされる機会も増えている印象です。
PMOがつまらないと感じる理由

続いてPMOがつまらないと感じる2つの理由について解説していきたいと思います。
貢献できていると実感しにくい
まず1つ目の理由が「貢献できていると実感しにくい」点です。
PMOは進捗・課題管理のほか、会議調整や議事録作成、成果物チェックなどのタスクを実施します。
これらのタスクは思考するというより事務作業に近いですよね。
「問くべき課題を見つけ、解法と具体的な解決策を提示するような仕事ができると思ってコンサルになったのに、実際は思考してる時間があまりない。。」
そのようなギャップが原因で、「価値が大きくない仕事」をやっている感覚が強いのではないでしょうか。
また、正直プロジェクトの状況やタイミングによってはPMOがいなくてもプロジェクトが回ることもあります。
自分がいてもいなくてもプロジェクトが回るという状況はやりがいを感じにくいですよね。
そのため、プロジェクトに貢献できていると実感しにくいのかなと感じます。
成長を実感しにくい
2点目は「成長を実感しにくい」点です。
先に述べたように事務作業が多いこともあり、仕事全体として難易度が高くないケースが多い印象です。
加えて業務負荷も高くなかったり、フォードバックを受ける機会が少なかったりするので成長を実感しにくいのかなと感じます。
確かに、PMO案件では与えられた仕事をこなすだけではほとんど成長できないと考えてよいと思います。
そのため、オーナーシップを持って能動的に動くことがカギになります。
具体的なアクションについては次章で解説します。
PMOがつまらないときのアクションプラン

ここから具体的なアクションプランについて解説していきます。
理想の将来像やキャリアプランを明確にする
まずは理想の将来像やキャリアプランを明確にしていきましょう(既に明確になっているという方は飛ばしていただいてかまいません)。
一番お手軽な方法でいえば、自分の親や友達と話をしていく中で自分の理想を言語化していくのがおすすめです。
身の回りの人に相談するのが少し照れ臭いという場合は無料のキャリアコーチングを利用してみるのがいいと思います。
キャリアコーチングでは、コーチとの対話によって自分の理想の将来像や自分の強み、そしてそれらを踏まえたキャリアプランの明確化ができます。
今では多くの方がキャリアコーチングを利用していますが、無料で体験できるので、この機会にプロのキャリアコーチングを味わってみてください。
自分のキャリア観がガラッと変わって楽になりますよ。
理想の将来像やキャリアの方向性は見えているという方は、狙いたいポジションで求められるスキルや経験を具体的に把握しましょう。
必要なスキルや経験の解像度を上げていくためには、転職サイトに掲載されているポジションの募集要項を確認する、もしくは転職エージェントに確認するのがよいと思います。
ここで解像度を上げることを面倒くさがると、不要な経験を積み上げてしまう可能性が高まるので、しっかり解像度を上げてキャリアプランを具体化していきましょう。
PMOを経験するメリット・デメリットを整理する
ご自身のキャリアプランと照らし合わせて、PMOを経験するメリット・デメリットを整理しましょう。
例として以下のようなメリット・デメリットがあると思います。
- メリット
- 若くしてプロジェクトマネジメント経験を積める
- クライアントと対話する機会が多い
- いかにPMが意思決定しやすくするかを考えるため、論点思考力がつく
- 課題管理を通じてリスク想像力が付く
- 会議をリードする機会が多いため、ファシリテーション力がつく
- フリーランスのPMOになることもできる
- デメリット
- 成長や貢献感を感じにくい。
- PMO経験単体では市場価値があまり高くない
いかがでしょうか。
上記はあくまで一般的なメリット・デメリットですので、ご自身のキャリアと照らし合わせたときにより具体的に整理できると思います。
メリット・デメリットを整理すると、次のアクションが起こしやすくなるので、ぜひ整理してみてください!
PMOを続けた方がよいかを判断する
PMOを経験するメリット・デメリットを整理した上で、続けた方がよいか判断しましょう。
個人的には、プロジェクトにもよると思いますが、クライアントと直接対話する機会がこれまであまりなかったという方は続けてもよいのではと思います。
また、コンサルのPMOは仕事の責任に対して給料は非常に高いと思うので、「今はプライベートを大事にしたい」という方も続けてよいかもしれませんね。
ご自身のキャリアプランと照らし合わせて判断してみてください。
PMOを続けた方がよい場合:仕事への取り組み方を変え、価値を出す
PMOを続けた方がよいと判断した場合は、オーナーシップを持って能動的に動いていきましょう。
自分が意思決定者だと思って動いていくと、実際に影響力も増してきて面白くなってきますよ。
具体的には以下の取り組みが有効かと思います。
- 意思決定に必要な情報は何かを把握する
- スケジュール・進捗・課題をオープンにする
- 手を動かす作業よりもプロジェクト全体を把握することを優先する
前述のアクションでメリット・デメリットも整理しているので、モチベーションも上がりやすくなっていると思います!
PMOを続けない方がよい場合:①プロジェクトを変える
PMOを続けない方がよいと判断した場合は、プロジェクトを変えることが1つの有効な手です。
プロジェクトを変えてもらうための動きをしていきましょう。
具体的には、まずできるだけ早く信頼できる上司やカウンセラーに相談しましょう。
ここでは変にごまかしたりせず、正直にPMO案件から外れたい理由を伝えた方がよいです。
また、とにかくプロジェクトを変えられればよいというわけではないので、自らのキャリアプランに沿うようなアサイン希望を伝えましょう。
「ネガティブな理由でプロジェクトを変えてもらうのにアサイン希望なんか言っていいのかな。。」なんて遠慮する必要はないです。積極的に伝えていきましょう。
PMOを続けない方がよい場合:②転職する方向で動く
キャリアプランと照らし合わせて、コンサルで得られるスキルを十分獲得したという方は、転職するのも良い手だと思います。
キャリアプランが明確になっていて、スキルも十分あるという状態であれば、転職活動も比較的上手くいくと思います。
実際に転職活動を行う際は、転職エージェントを活用した方が効率的です。
転職エージェント自体は無料で使用できて、求職者側にはメリットしかない(フィーの支払いは企業側)なので、リクルートダイレクトスカウトなどの有名どころに登録してエージェントからの接触を待っておくのがよいでしょう。
PMO経験は決して無駄にならない

いかがだったでしょうか。
今回「PMOつまらない。。」と感じているコンサルの方向けに、PMOがつまらないと感じる理由やアクションプランを解説しました。
PMOは取り組み方次第では非常に学びが多い役割だと思いますし、一度経験して損はないと思っています。
PMOがつまらないと思ったときほど、自分を一度見つめ直していただきたいです。
本記事を通じて、PMO業務にただ耐えるのではなく、状況を好転させることに貢献できれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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管理人 タイトル通り、総合コンサル3年目で年収を200万下げてベンチャーに転職しました。ここだけ聞くと、「鬱になって都落ち?」「ファーム退職後に転職活動して失敗?」とか色々勘繰られそうですが、どちらでもないです。もっと[…]