ネット検索やSNSなどでも「ベイカレント やばい」「ベイカレント やめとけ」など様々な悪評が見受けられます。
元コンサルとしてベイカレントの内情などもかなり密に情報が入ってくるので、詳しく解説していきます。
本記事はこれからベイカレントコンサルティングへの転職を想定されている方向けのものです。
元コンサルとしての視点とベイカレントで働く友人から得た情報をもとに中立的な立場で情報をまとめています。
業績も伸びて絶好調なベイカレントコンサルティングを紐解いていこうと思います。
それでは早速見ていきましょう!
そもそもコンサルは悪い評判が立ちやすい

まずは大前提としてコンサルはブラックという悪評が立ちやすい業界でもあります。
高い給料が支給される代わりに、ある程度のパフォーマンスが求められるのでハードワークになってしまうというのがコンサルあるあるです。
そういった環境に耐えられなかった人がコンサルはブラックだとイメージを誇大化しているというのが現状な気がしています。
この点を踏まえたうえで、ベイカレントへの転職がありなのか見ていきましょう。
「ベイカレントへの転職はやめとけ」とは思わない
結論を申し上げると
未経験者がコンサルに挑戦する際のファーストキャリアとしてはかなり魅力的。
だと思っています。
巷でよく言われるようなベイカレントへの転職はやめとけというのは全く思わないです。
むしろ未経験の方がコンサルに転職される際の選択肢としては良いのではないかというのが私の意見です。
これはベイカレントがやばいと言われる理由をしっかり分解していくと分かるかと思います。
ベイカレントがヤバい、やめとけと評判の理由
ではなぜこんなにもベイカレントはやめとけと言われるのでしょうか?
その理由は以下3つほどに集約されそうです。
中途転職者のコンサルへのイメージにズレがある
恐らくコンサルというと「戦略提言」的なものを想定しているかと思いますが、ベイカレントに転職した場合、ほとんどの方がもっと下流のシステム開発やPMOなどにアサインされます。
戦略案件もあるにはあるのですが、戦略コンサル出身者などが破格の待遇でオファーされているという話もあり、未経験がいきなりアサインされるのは難しいでしょう。

実際にベイカレントコンサルティングの決算資料を見てみると、戦略・ビジネス領域は30%程度となっており、割合としては低めです。
戦略・ビジネス領域と呼ばれているものもイメージするような純粋な戦略案件かは微妙なところです。
これが中途転職者にとって大きなイメージギャップとなっているポイントです。
フューチャーアーキテクトとの訴訟があった
ベイカレントがやばいと言われる(検索される)背景としてフューチャーアーキテクトとの1件があります。
詳細は以下URLを確認してもらえばいいのですが、簡単にまとめるとフューチャーアーキテクトの内部リソースを勝手に複製してベイカレントに転職した方が逮捕されたという形です。
不正競争防止法の違反という形でかなり大きく報道され、話題になりました。
このころはベイカレントも今より知名度が低く、一気に悪評がついてしまって尾を引いているという感じです。
→フューチャーを経てベイカレントに転じた元社員、不正競争防止法違反容疑で逮捕
同業者からの評価は少し低い
そしてここはコンサル内部にいないとなかなか気づけない部分ではあるんですが、同業者からの評価は少し低めです。
「会社のランクなんてくだらない、そこで何をするかが大事だ」
と割り切れる方であれば問題ないのですが、Big4やアクセンチュア出身の方の中にはベイカレントをワンランク落ちるとみている方もいます。
個人的にはコンサルスキルという意味で総合ファーム出身者にそれほど差はないと思っているので、あまり気にする必要はないと思います。
Big4・ACなどと比較してどうなのか

ここまでベイカレントがやばいと言われる理由をまとめてきましたが、Big4・アクセンチュアと比べてどうでしょうか?
ベイカレントへの転職を考えている方であれば、当然競合との違いは気になるはずです。
結論:ベイカレントと業務内容など大差ない
私個人の意見としてはそれほど差はないと思います。
今時コンサルの業務なんてどこも下流の実行支援まで下りてきていますし、Big4と言えども業務内容に明確な差はありません。
人材に関しても正直コンサルファームはどこもある程度頭の切れる人材があつまっていますし、ましてやベイカレントは戦略出身者が多いのでトップ層のレベルはかなり高い印象です。
ただ、同業者内での評価という点でいうと少し劣るのは事実で、それは次に転職する際の人事のイメージにもつながります。
未経験ならむしろベイカレントはいい選択
あえてベイカレントにする理由は見当たらないが、未経験であればベイカレントへの転職自体は大いにありだと思います。
大きな理由として採用ハードルが低いことが挙げられます。
コンサル各社は現在絶賛採用中ですが、やはりネームバリュー的にBIg4やアクセンチュアへ行きたいというニーズがかなりあります。
その影響もあってか、デロイトやPwCはコンサル経験者もしくは第二新卒中心に集めている印象です。
その中ベイカレントは未経験者にも門戸を開いてくれているので、未経験者が挑戦する環境としては非常にいいかと思います。
給料も未経験者には破格の数字で出しているようなので、年収アップも可能です。
コンサル内部からしか分からない転職詳細は詳しく知りたい場合はアクシスとかに頼ってみるといいかもです。
私も利用していましたが、無料で相談を受けてくれるので、未経験からコンサルを目指すなら必須のサービスです。
ベイカレントで働く人のリアルな評判
実際にベイカレントで働いている方の評判はどうなのでしょうか?
今回は友人へのインタビューベースでまとめていきたいと思います。
なんか不満とかある?
給料はかなり良いし、プロジェクトメンバーにも恵まれてる。
当分転職する気はないし、マネージャー手前くらいまではいるかも。
割とやりたいことがあればそのプロジェクトに入れる感じ?
ワンプールという制度を謳ってはいるけど、実際あんまり機能していない。
IT→戦略案件は基本的に厳しい印象あるね
業界内での立ち位置ってどう捉えている?
デロイトよりは下だけど、アクセンチュアと同等くらい?(笑)
ざっとこんな感じです。
口コミサイトなども確認しましたが、内部評価はかなり高まってきているようで、労働環境も最近はホワイトなようです。
とはいえ、コンサルはプロジェクトベースでの動きがになるので、当たりはずれはあるかと思います。
ベイカレントが「やばい」わけではない
ここまでベイカレントの評判についてまとめてきましたが、なんとなく概要を掴んでいただければ幸いです。
コンサルと言えば聞こえはいいですが、実際のコンサル現場は雑用に近い場合も少なからずあります。
とはいえ、これはベイカレントに限った話ではなく、アクセンチュアでもBig4でも同じです。
結果さえ出せばある程度配属の希望も聞いてもらえるので、まずはコンサルファームの内定獲得を考えましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!