「石をなげればアクセンチュアにあたる」
こんなことを各所でささやかれるコンサル最大派閥アクセンチュア。
もちろんアクセンチュアが採用を大幅に拡大していることは事実ですし、上記の指摘も誤っているわけではないのですが、元コンサルとして思うところがあったので記事にしました。
最近のコンサル人気は異常で東大・京大生の就職人気ランキングもコンサルで埋め尽くされたことで話題になりました。
コンサルは身につくスキルに加えスマートなイメージもあり、さらに高年収という点が魅力的にうつっているような感じです。
そんなコンサル人気を牽引しているとも言えるのがアクセンチュア。
今回はアクセンチュアへの転職を考えている方に向けて転職の実情をまとめていこうと思います。
思っているより転職レベルが低いというわけではないので是非参考にしてください。
では早速見ていきましょう!
アクセンチュアの中途大量採用をデータから見る
アクセンチュアが大量採用をしている企業としてよく注目されますが、採用枠を拡大しているのはアクセンチュア以外のファームも同じです。
ではなぜアクセンチュアがこれだけ注目されるのか?
次のグラフを見てください。
各ファームの日本における社員在籍数です。
デロイト | 約4,000名 |
PwC | 約8,000名(グループ全体) |
ベイカレント | 約2,000名 |
アビーム | 約3,000名 |
アクセンチュア | 約15,000名 |
アクセンチュアだけ人数がずば抜けているのが分かっていただけるのではないでしょうか?
そして何より驚きなのがアクセンチュアの在籍人数が6年で3倍になっているということです。
この凄さが分かっていただけるでしょうか?
2014年ごろのアクセンチュアは2000人程度しか社員がいなかったんですね…
コンサルは離職率が高いことでも知られますので、どれだけ採用に力を入れているか分かっていただけたのではないでしょうか。
なのでコンサル転職するなら今が狙い時と言えるでしょう。
なぜコンサル各社は大量採用をしているのか

アクセンチュアだけが異次元の大量採用をしていましたが、採用枠を拡大しているのはアクセンチュア以外のファームも同様であるというのは先ほど述べたとおりです。
ではなぜコンサル各社は大量採用を余儀なくされているのか。
理由はシステム系のプロジェクトには人手が必要だからです。
コンサルと言えば聞こえはいいですが、総合ファームで行うコンサルティングにはシステム改革が基本的にセットでついてきます。
システムを導入することでクライアントの課題を解決するわけです。
戦略だけよりもシステム導入の方が大掛かりで会社としても儲かりますからね。
話を戻しますが、システム系のプロジェクトは構想策定→導入→運用・保守とフェーズが分かれます。
特に導入から運用・保守のフェーズはかなり人手が必要になり、それがコンサルファームの採用拡大の大きな要因になっています。
アクセンチュアへ中途で採用される人はパターンが決まっている

ここまで聞いて、「なんだじゃあ自分でも簡単に内定貰えそうだ」と安心するのは少し待ってください。
アクセンチュアないし総合ファームへ中途で採用されるのは誰にでも簡単なように見えてパターンが決まっています。
採用される主なパターンは以下3つです。
2.未経験だが高学歴の20~30代若手
3.前職が人気どころの大企業
例外はあれど、大概の内定者は上記3パターンのいずれかに該当します。
前職でIT系の職を経験している
まずは一番多いであろう、前職の経験がシステム系のプロジェクトがもろに生きるパターンです。
SEやSier系企業出身者などは中途転職者としてかなり重宝されます。
要件定義書の策定やコードの確認など基礎的なところを教育する必要がないので、ファーム側からしても即戦力扱いです。
「コンサルティング」という響きだけにあこがれて入ると前職とそれほど業務内容が変わらず多少がっかりするかもしれませんが、間違いなく前職より給料が上がります。
私が前職ファームにいた際も中途採用者の中で圧倒的に多く、一番の割合を占めます。
未経験だが高学歴の20~30代若手
これもかなり多いのですが、ポテンシャル込みで高学歴な若手を狙うというものです。
第二新卒などはそれが顕著で基本的には早慶以上の学歴があれば難なく内定を獲得できると思います。
このパターンに関しては前職の経験はほとんど見られておらず、全く違う業界からの転職も多いです。(鉄鋼とか)
大手企業に入ってみたものの、がちがちのしがらみに嫌気がさした若者にはおすすめのコースです。
前職が人気どころの大企業
最後は数は少ないですが、人気どころの有名企業出身者です。
先ほどの高学歴大学層と大枠被るのですが、前職が人気どころであれば割と下駄履かせてもらえる印象があります。
もちろんそういった企業には優秀な人材が多いのは事実ですが、有名企業というだけで比較的入りやすくなっている感は感じます。
例外はもちろんあるものの、大概はどれかに分類されます。
誰でも超簡単に入れる会社!というわけではないのでご注意ください。
アクセンチュアは年収1千万を狙う最高のキャリアパス
アクセンチュアへの転職を狙う理由の多くはやっぱり年収。
基本的には30代前半(マネージャー)くらいで1000万は簡単に超えてきます。
そこから先のMDやパートナーになれるかはかなり実力次第なところもありますが、長く勤めれば1,500万くらいは固いという印象です。
ちなみに自分がアクセンチュアの採用ターゲットに入っているか不安な方はの採用サイトに登録しておくと向こうからアプローチがくるのでおすすめですよ。
採用担当の方のお名前などを出してしまうのは気が引けるので、少しぼかしますが実際にアクセンチュア採用担当の方から以下のようなオファーを何回か頂いていました。
度々のご連絡、恐れ入ります。アクセンチュア採用担当の○○です。
先日、スカウトメールをお送りさせて頂きましたが、ご確認頂けましたでしょうか?
少しでもご興味をお持ち頂けていましたら、という期待を込めて、再度ご連絡をさせて頂いております。
添付のポジション以外にも、○○様に見合ったポジションをいくつかご提案できるかもしれません。
もちろん現時点での転職意志はなくても構いませんので、ぜひお気軽にご返信をいただければと存じます。
逆オファーを頂けるのは選考を受けるうえでも大きな強みですので、リクルートダイレクトスカウトなどの大手転職サイトは登録しておくと良いと思います。
割とレジュメ見られているので、悪印象にならないためにもしっかり埋めておきましょう。
入社のしやすさと入社後に活躍できるかは別なので気を付けて
ここまでアクセンチュアの入社難易度について解説してきました。
以下の記事にも書きましたが、入社のしやすさと入社後の活躍は別なのでご注意ください。
管理人 最近のコンサル人気もあり、アクセンチュアへ転職をする方が増えているようです。「アクセンチュアなどのコンサルは中途で行くのは厳しい」という声も聞くようになり、私も総合ファームの出身として何名かの友人から転職相談を持ち掛[…]
ただコンサルを目指すなら、今がベストタイミングだと思うので是非この機会に挑戦してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!