「マーケティング 未経験 無理」
こんなワードで検索をして、色んな記事を読んで落ち込んでいたあなたには是非この記事を最後まで読んでほしい。
難しいのは事実だけど、その転職を実際に未経験から成功させた私がやっていた方法をお伝えします。
実際に未経験からマーケティング職への転職を決めた私がその時意識していたことをこの記事では惜しみなく公開します。
私が20代前半で転職を成功させた経験をもとにまとめていますので、20代(もしくはそれに近い)の方向けに記事を執筆しています。
ポイントはシンプルで面接官、採用側の立場になることだと思っています。
「どういうこと?」って感じだと思うので、私が転職成功させた背景も含めて詳しく説明していきますね!
結論:マーケティング(Web含む)未経験の転職は難しい

当たり前ではありますが、未経験からマーケティング職に転職するのはかなり難しいです。
そんなこと分かりきっているからこの記事に辿り着いたと思いますが、ここは前提として理解しておいてください。
ただ難易度が高いのはマーケティング職の採用募集が少ないからという理由ではないことに注意が必要です。
私はTwitterでマーケティング界隈、スタートアップ界隈にどっぷり浸かっているのですが、最近以下のようなツイートをよくTL上で見かけるようになりました。
こちらを見ていただくとわかるんですが、実はマーケターの採用は多くの企業が試みていることでもあります。
ただ難易度が高く感じるのは、マーケティングはある程度専門的な知識が必要になる職種なので、未経験で会社がホイホイとってくれるわけではないというのが原因です。
次の章ではこの原因をもう少し詳しく見ていきましょう。
マーケティング(Web含む)転職はなぜ未経験だと難しいのか?

マーケティング転職が難しい理由は大きく以下の3つに分類されます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
中途向けは経験者のみの募集が多い
業界構造上仕方ないところでもあるんですが、マーケティング職の中途募集は基本的に経験者のみです。
未経験積極募集を謳う、営業職などとは違うところですよね。
これは次の章で説明する「専門的な知識が必要」にも関わってくるんですが、マーケティング業務に関わったことがない方がマーケ分野で戦力になるには最低でも1年程度かかります。
マーケ業務は顧客創出の一番初めの部分を担うため、マーケ部門が見込み顧客獲得を満足に出来ないと会社の売上に大きく影響します。
それだけ影響力の強い部門ということもあり、基本的に未経験募集をしているのは新卒からのみということになります。
正直この点に関しては仕方がないとしか言いようがなく、事実として抑えておきたいポイントです。
業務遂行に専門的な知識が必要
もう一つはマーケティングはかなり専門的な職種だということを理解しておく必要があります。
「CTR」「CVR」→超基本ですが、意味分かりますか?
「LTV」「CAC」→よく使いますが、いかがでしょうか?
「ROAS」「ARPA」「ARPU」→少し難しいですが、いかがでしょうか?
未経験者にとっては少し意地悪な質問となってしまいましたが、これらの単語が本当に日常的に使われます。
未経験者がいきなり会議出席しても会議内容の半分程度は理解できないといっても過言ではないと思います。
マーケティングは「数字で語る」という特性上、数字に関する略語がかなりあり、それぞれが複合的に結びつきあっています。
ただそこを理解してやっとスタート地点という感じなので、やはりマーケティングの業務内容はかなり専門的と言わざるを得ません。
これは未経験者にとって高い障害ではありますが、先ほどの「中途募集は経験者採用が多い」と違い事前準備で乗り越えられないものでもありません。
この点に関しては後ほど対策をまとめます。
業務内容が多岐にわたる
マーケティングの業務内容が多岐にわたるというのもマーケ採用の大きな障壁となっています。
実はマーケティング業務はかなり多岐にわたります。
「オンライン or オフライン」「Ad or SEO」「リード獲得 or CRM」みたいに細かいところまで意識すると、かなりの業務内容があります。
求められる業務内容も様々なため、企業がオンラインマーケティングができる人材を採用したいときにオフラインに特化した人材では要件として合わないわけです。
もちろんマーケの素養ありとして、採用されるケースもありますが、経験業務内容の不一致は採用されるうえで大きな障壁となっています。
ただこちらに関しても「専門的な知識が必要」と同様に対策が可能ですので後ほど話をまとめていきたいと思います。
20代ならマーケティング未経験だと難しいが転職は無理ではない

ここまでつらつらと「マーケティングに未経験転職難しいよ?大変だよ?」という話をしてきましたが、あなたが今20代であれば無理ではありません。
その理由は企業がポテンシャル込みで未経験者を積極的に採用してくれるラインが20代程度までと言われているからです。
キャリアにはVSOPと呼ばれる概念があり、20代はVarietyつまり多様な業種を試すべき時期にあたります。
キャリアのVSOP
【V】20代=Variety(バラエティ)
【S】30代=Speciality(スペシャリティ)
【O】40代=Originality(オリジナリティ)
【P】50代=Personality(パーソナリティ)
詳しい説明は省きますが、20代は多様な体験をして、30代で特化して、40代で独自性を出して、50代でパーソナリティを出そうみたいな考え方です。
新卒入社した会社の業務が奇跡的に自分にフィットしていれば問題ないですが、やはり合わない方の方が多く、様々な職種を経ていく過程で自分に合う職を探す必要があります。
企業側もこのような考えを踏まえ、20代程度までは未経験でも一定許容してポテンシャル採用してくれるというわけです。
また20代未経験であればジュニアポジションで採用できるので、リスクが少ないということも一定あります。
30代以降はマネージャーレベルの採用になるところもあるので、未経験を採用するリスクがとりにくいということは一定ご理解いただけるとかと思います。
ではこれを踏まえて私がなぜ未経験でマーケターに転職できたのかを次の章でご説明します。
【体験談】私がマーケティング未経験から転職できた理由

私がマーケター転職に成功した理由は上記であげた大きな課題「専門知識への理解」×「業務内容へのマッチング」を意識して面接に臨んだからです。
これが冒頭で説明した面接官、採用側の立場になるということです。
これだけではどういうことが少し分かりにくいかと思いますので、簡単にご説明します。
未経験マーケターを採用する面接官はどんな気持ちか?
逆に自分が面接官で未経験のマーケターを採用する立場だったらどうでしょうか?
「未経験か…マーケティングとして活躍できるのかな?」
「これまでの経験とかでマーケティングにリンクする経験があると採用しやすいな…」
「営業とのコミュニケーションが必須だから、ちゃんとコミュニケーションできる人材がいいな」
おおよそこんなことを考えているのではないかと思います。
つまり、あなたを採用して本当にマーケターとして活躍できるであろうというイメージを面接官に与えればよいわけです。
ではどうすればいいのか?
その答えが「専門知識への理解」×「業務内容へのマッチング」を意識することです。
それぞれ詳しく説明していきます。
マーケターに求められる専門知識への理解があることをアピールする
マーケティングに求められる知識があることを面接官にアピールできれば通過率はグッとあがります。
「それがないから困っているんだ!」と考えてしまうかもしれませんが、本業でその機会が得られないのであれば、独学で知識をつけることを考える必要があります。
私の場合は実際にマーケティングに関する読書と並行して、SNS運用、SEO(ブログ運営)、Web広告(Facebook広告、Google広告)などを実際に行いながら知識理解を深めていきました。
ここでの経験は選考通過時だけでなく、今現在の業務遂行時にもかなり役立っており、未経験という立場のあなたには絶対に事前に行っていただきたいと考えています。
実際にどうすればいいのかが分からないかと思うので、この点に関しては別途記事にまとめます。
自分が貢献できるマーケティング内の業務内容を決めておく
そして上記の独学で知識を身に着けるという点とも関連するのですが、応募する業務内容の範囲を自分で絞ったうえで面接官にアピールしてください。
どういうことかと言うと、「SEOで貢献できます!」「Web広告で貢献できます!」みたいな軸をあなたなりに持っていただきたいということです。
業務内容を絞ることで落ちたとしても自分の志望と違ったという点であきらめがつきますし、企業側のニーズと合致した場合は絞らなかった場合に比べて好感触を得られるはずです。
イメージが湧きにくいかもしれませんが、SEOやWeb広告での就職を目指す方がCRMなどの施策で就職してしまうと双方にとって不幸なことになります。
こういった入社後のアンマッチを無くすという意味でも貢献できる業務内容を絞ること、軸をもつことは非常に重要です。
ここまでの内容を踏まえると「マーケ全般なんでもやりたいです!」という未経験の方よりも、「独学でSEOを学ぶためブログ運営をして1万PV達成しました。御社でもSEOで事業に貢献したいです」みたいな解像度を持っているほうが通過率としては高くなります。
私の場合は「今現在Web広告(Facebook広告)を運用しており、ROAS250%を達成しています。一時期はCTRの低下に苦戦しておりましたが、クリエイティブ(広告画像)の改善を図ることでCTR向上を実現しました。本業としてはマーケティング未経験でまだまだ学ぶことは多いかと思いますが、Web広告分野にて貢献できればと考えております。」みたいな形で伝えていました。(他にもSEOのことなども伝えています)
今振り返るととかなり稚拙ですし、まだまだ要素分解すべきところはあるよな…という印象ですが、未経験の採用としては上出来だったという評価もいただき複数社から内定いただけました。
このレベルにいきなり達することは難しいと思いますが、「マーケ全般やりたいです!」の頃より通過確率が高まった気がしませんか?
これらを意識して臨めばあなたの選考通過率も大幅にアップするはずです。
マーケティング未経験なら独学で学べばいい
ここまで私の体験談も踏まえながら、未経験からのマーケティング転職についてまとめてきました。
「転職は難しいが無理ではないこと」、「面接官の立場に立ったアピール」などを収穫としてご理解いただけると、こちらとしても幸いです。
本記事では少し抽象的な議論で終始しているものもありますが、本記事で得たエッセンスをご自身の転職に生かしていただければ幸いです。
「マーケティングが未経験なら独学で学べばいい」
これくらいの気概をもって、転職活動に臨んでいただければきっといい成果が出るはずです。
20代ならまだまだチャレンジできる年代かと思いますので、是非チャレンジしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!